自分の話しをわかりやすく伝えるコツ
こんにちは!
靴磨きをしていると心が落ちつく、ハナサク会話堂 講師のさとです。
…というわけで、はじまりました!
ハナ相こと『ハナサク相談室』のコーナーです。
このコーナーでは、生徒さんからいただいた質問に僕がお答えしていきます!
それではさっそく、今回の質問です。
話しているうちに、自分で何を話しているのかわからなくなってしまうときがあります。
Mさん(20代男性)
「話しているうちに自分が何を伝えているのかわからなくなってしまう…」
「相手の頭上にクエスチョンマークが浮かんでいるのが明らかでツラい…」
そんな経験をすると、自分の口下手さ加減に嫌気がさして
話すことがどんどん億劫になってしまいます。
そうならないためにも、
自分の話しを「私にとっても」「相手にとっても」
わかりやすく伝えるコツを学んでいきましょう!
何が言いたいのかわからない話しの特徴
まずは、次のお話しを読んでみてください。
Aさん「Bさんの趣味ってなんですか?」
Bさん「趣味はですね、読書が好きで、多いときは月10冊くらい読んだりするんですけど、最近はちょっと身体を動かす趣味にもチャレンジしたいなーと思ってて…読書も楽しいんですけどね、夢中になると小説の中に入りこんだような感覚になれるし。
でも最近、お腹まわりのお肉がちょっと気になってきたので、運動もしなきゃな~と思いはじめて、最初はジムにでも通おうと思ったんですが、会費も結構バカにならないので、まずは気軽にはじめられるランニングがいいかな~と思って…最近はやってるみたいだし。
だから今度、ランニングシューズ買いに行こうと思ってるんですよ。」
Aさん「あ、そうなんですね…。」
ちょっとわざとらしいくらい、
メチャメチャにわかりにくい例文ですが…(^_^;)
この話しがわかりにくい理由は、大きく3つあります。
- 一文一文が長い
- 相手の存在を無視して一方的に話している
- 複数の話題を行ったり来たりしている
これらがまさに
「何が言いたいのかわからない話しの特徴」です。
では、一つずつ順番に見ていきましょう。
一文を短く区切る
講座に来る生徒さんのお話しを聴いてみると、
「口下手を治すために頑張って話そう!」という熱意の強い方ほど
ダラダラと話しを長引かせてしまう傾向が強いように思います。
その熱意はよ~く伝わってくるのですが、
残念ながら一つの文章が長くなればなるほど、よくわからない話しになっていきます。
例文でいうと、
「趣味はですね、読書が好きで、多いときは月10冊くらい読んだりするんですけど、最近はちょっと身体を動かす趣味にもチャレンジしたいなーと思ってて」
「でも最近、お腹まわりのお肉がちょっと気になってきたので、運動もしなきゃな~と思いはじめて、最初はジムにでも通おうと思ったんですが、会費も結構バカにならないので、まずは気軽にはじめられるランニングがいいかな~と思って」
このあたりは一文が長すぎて、何が言いたいのか全くわかりません。
特に「~なんですけど」「~ですが」のような逆説の言葉がはさまると余計にわかりづらくなります。
勇気を持って区切ってみましょう!
【 改善後 】
「趣味は読書です。多いときは月10冊くらい読むこともあります。でも、最近はちょっと身体を動かす趣味にもチャレンジしたいなーと思ってるんです。」
「でも最近、お腹まわりのお肉がちょっと気になってきたので…。運動もしなきゃな~って思ってます。
最初はジムにでも通おうと思ったんですが、調べたら会費って結構バカにならないんですね。だからまずは、気軽にはじめられるランニングがいいかな~と思ってます。」
相手とのやり取りを楽しむ
例文の場合、Bさんは話すことに一生懸命なあまり、聴き手であるAさんの存在を完全に無視しています。
沈黙を恐れる方は、このように言いたいことをノンストップでしゃべり続けてしまいがちです。
でも、忘れないでください。
会話は一方通行のスピーチではありません!
相手とのやり取りを楽しむものです!
会話ができるようになりたいのなら、聴き手が言葉をはさむ隙間をつくりましょう。
言葉のキャッチボールをしながら話しを進めることで
「相手が私の話しについて来られているか」を確認しながら話せるようになります。
わからない部分があれば質問してくれることもあるでしょう。
こうしたやり取りをすることで、話しがブレたり、わかりにくくなることを防ぐことができます。
【 改善後 】
Aさん「Bさんの趣味ってなんですか?」
Bさん「趣味は読書です。多いときは月10冊くらい読むこともあるんですよ~。」
Aさん「へ~!10冊はすごいですね!」
Bさん「はい(^^) 夢中になると小説の世界に入りこんだような感覚になれるし、楽しいですよ。」
Aさん「そうなんですか!僕はあんまり本読まないからな~。何かオススメってありますか?」
話題は一つにしぼる、複数あるなら段階にわける
例文では「読書が好き」と「運動をはじめたい」、主にこの2つの話しが混在しています。
こうやって一度に複数の話題を話そうとすると、構成が複雑になって余計にわかりにくくなってしまいます…。
話す力に自信がない人ほど、話題は一つにしぼりましょう。
今までにお伝えしてきた
- 一文を短くする
- 相手が言葉をはさむ隙間をつくる
この2つを実践すれば、自然とできるようになるはずです。
もし、「運動をはじめたい」という話しもしたい場合は、
読書の話しが一段落してから切りだしましょう。
【 改善後 】
Aさん「Bさんの趣味ってなんですか?」
Bさん「趣味は読書です。多いときは月10冊くらい読むこともあるんですよ~。」
Aさん「へ~!10冊はすごいですね!」
Bさん「はい(^^)でも最近、お腹まわりのお肉がちょっと気になってきたので、運動もはじめようと思ってるんです。」
Aさん「え~、全然スリムだと思いますけどね。 で、何の運動するつもりなんですか?」
Bさん「最初はジムにでも通おうと思ったんですが、調べたら会費って結構バカにならないんですね。だから気軽にはじめられるランニングがいいかな~と思ってます。」
Aさん「いいですね! ランニング流行ってますもんね~。」
というわけで、
話しをわかりやすくするコツとして
- 一文を短く区切る
- 相手とのやり取りを楽しみながら進める
- 話題は一度に一つまで
3つの方法を紹介してきました。
結局のところ、
まずは「相手にわかりやすく伝えること」!
それがひいては
自分のために(=自分が何を話しているかを理解しながら話せるように)なるんです。
さぁ、あとは実践あるのみです。
コツを心がけつつ、あなたの話しを誰かに披露してみましょう!