考えながら話すコツ
こんにちは!
昨日、『陸王』というドラマの最終回を見たのですが、とても感動的で胸が熱くなりました。
中学・高校と6年間陸上部だった、ハナサク会話堂 講師のさとです。
というわけで、はじまりました!
ハナ相こと『ハナサク相談室』のコーナーです。
このコーナーでは、生徒さんからいただいた質問に僕がお答えしていきます!
それではさっそく、今回の質問です。
考えながら話す方法があれば教えてください。
Hさん (20代男性)
内向型は考えてから話す
打てば響くようにポンポンと発言できる人、とっさに気の利いた言葉が出てくる人、うらやましいですよね。
そんな人間に憧れてしまう気持ちはよ~くわかります。
なれるものなら、そうなりたいですよね。
ただ、これは「その人の生まれ持った性質」が大きく関係してきます。
つまり、そう簡単に変わることはできません!
考えながら話すのがうまい人、会話の瞬発力が高い人は、一般的に外向型人間です。
対する僕たち内向型人間は、自分のなかで考えがまとまってからでないと話せない傾向にあります。
だから外向的な人たちと会話していると、こちらが発言する前にどんどん話しが展開していってしまうので、乗り遅れて何も言えなくなってしまう場合も多いのです。
そして内向的な人は、実際以上にシャイで無口だと思われることが多くなってしまいます…。
内向型の性質が強い人ほど、おしゃべりな外向型人間のようにスラスラと思ったことを発言できるようになるのは難しいでしょう。
だから根っから変わることはできないかもしれませんが、少しでも会話の瞬発力を高めるためにできることがいくつかあるので、今日はそのための3つの方法をお話しします。
会話の瞬発力を高める3つの方法
① 会話のイメトレをする
誰かと会う予定があるときは、あらかじめ「話したいこと」や「聴きたいこと」を考えておくことをおすすめします。
ポイントは、ただ箇条書きのように挙げていくのではなく、実際に相手とその話題で会話しているところまでイメージすることです。
そうすることで、「こんな質問がきたらこう答えよう」といったように、会話が展開していった後のことも想像できます。
毎回やるのはなかなか大変ですが、デートや面接などどうしても失敗したくないときだけでもやっておくと、少しは落ち着いて対応できるようになりますよ。
② 話しの型を覚える
自分の意見をいう時などは、一から話す内容を組み立てようとすると、途中で何を言いたいのかわからなくなってしまうこともあります。
頭の中で話すことを整理するのが苦手な方は、あらかじめテンプレートを持っておくのがオススメです。
例えば、プレゼン手法の一つに「PREP(プレップ)法」があります。
「結論(Point)」→「その理由(Reason)」→「事例(Example)」→「再び結論(Point)」という順番に話すと、自然と理論的に話せるというものです。
例えば、とあるチョコレート菓子のPRにPREP法を取り入れてみると、
「このお菓子、とってもおいしくてオススメだよ!(結論)
チョコレートは人気のベルギー産が使われてて、口どけが滑らかなんだ。(理由)
実際、バレンタインの時期になると、直営店には長蛇の列ができてるんだって。(事例)
オススメだから、ぜひ食べてみてよ!(結論)」
どうでしょう? なんだか説得力がありますよね。
とはいえ、「PREPなんて4つも覚えられないし、日常会話で使うには表現がちょっと固いなぁ」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
僕だって普段からこんなテンプレートを使っているわけではありません(^-^;
というわけで、もっと簡単な型を教えます。
- 説明や報連相など、わかりやすさを重視したいときは「結論から話す」
- 雑談など、相手を楽しませることを重視したいときには「結論(オチ)を最後に話す」
これだけでも意識してみてください。
③ 経験を積む
はい、結局最後はこれです。
実際僕も、超口下手だった8年前までと比べれば、今の方が瞬発力は断然高いです。
たまに「さとさんはツッコミのセンスがある」なんてホメてもらえることもあったりします(〃^^〃)
じゃあ、僕が何か瞬発力を高める特別な訓練をやったのかというと、正直そんなことはしていません。
もちろん、聴き方や話し方のスキルは本を読みながら練習したりしましたが、「瞬発力を高めよう」と意識したことはなかったと思います。
どんなに理論をこねくり回したとしても、やっぱり最後は「人と会話する経験を積み重ねる」!
コミュニケーション力の向上は、これなくしてありません!