心理テクニックに頼らない!

こんにちは!
週に4回は本屋さんに行く、ハナサク会話堂 講師のさとです。
口下手を克服したいと思ったとき、一番やってはいけないこと。
それは、
心理テクニックに走ることです。
本屋さんのコミュニケーションや心理学の棚に行くと、
「面白いほど人に好かれる心理テクニック」とか「相手をその気にさせる恋愛心理テクニック」といった、魅力的なタイトルの本が並んでいたりします。
こういった本についつい惹かれてしまう気持ちはよ~くわかります。
僕も口下手を克服しようともがいていた時期に、何度も手を出したことがありました(^_^;
なんだか「このテクニックさえあれば、努力を重ねなくても楽に自分の悩みを解決してくれそう」という幻想を抱いてしまうんですよね…。
でももう一度言います。
口下手を克服したいと思ったとき、一番やってはいけないこと。
それは「心理テクニックに走ること」です。
例えば、よくある心理テクニックに「ミラーリング」というものがあります。
- 相手が足を組めば、自分もさりげなく足を組む
- 相手がコーヒーを飲もうとしたら、自分もコーヒーを飲む
- コップの持ち方をまねる
といったように、鏡で映したように相手の動作をまねるという心理テクニックです。
人は自分に似た人に好感を持つものなので、さりげなく動作を合わせることで「この人とはなんだか気が合いそう」と認識してもらえる、というわけです。
なんだかもっともらしく聞こえる説明ですが、こういった心理テクニックをマスターしたところで、それ”だけ”でコミュニケーションがうまくいくことは100%ありません。
…それは何となくわかりますよね?
例えば、会話がまったく盛り上がっていないときに「ミラーリング」を使ったとして、それで相手が親しみを持ってくれると思いますか?
普通に考えてあり得ないってわかりますよね(^_^;
だって会話は続いていないんですから!盛り上がっていないんですから!
ほとんど言葉が交わされない中で足の組み方やコーヒーを飲むペースを合わされたって…ねぇ?
相手はかえって不気味に感じてしまうかもしれません(*_*)
他の心理テクニックに関しても同様です。
目線の外し方がどうとか、相手の右側と左側どっちに座るのがいいとか、「YES」をもらえる質問を連続で使うとか。
もちろん全く効果がないとは言わないので、使えないよりは使えたほうがいいのでしょう。
僕も良いと思ったテクニックは講座やこのブログで紹介していきます。
でも、
決して会話を続ける原動力になるものではありません!
心理テクニックはあくまで補助的に使うもの。
それだけで何とかしようとしないでくださいね。