オープンクエスチョン/クローズドクエスチョンってそんなに重要?

こんにちは!
もう今年が半分終わってしまったことに驚きを隠せない、ハナサク会話堂 講師のさとです。
「質問には2つの種類があります!」
こう言うと、今まで会話の勉強をしてきた方はピンとくるかもしれませんね。
「2つってことは、『クローズドクエスチョン』と『オープンクエスチョン』だな!もう知ってるぜ!!」って。
ところがドッコイ!
僕が開催している講座では、「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」は一切やりません!!
「クローズド/オープンクエスチョン」とは?
そもそもこの2つの質問はなんなのか?という解説をまずしたいと思います。
「クローズドクエスチョン」とは、イエスとノーの2択で答えられる質問です。
「ラーメンは好きですか?」とか「昨日は残業だったの?」なんてのがそうですね。
クローズドクエスチョンの特徴としては、
- 2択なので話し手は答えやすい
- 「はい、好きです」など答えが一言で終わってしまう場合が多く、会話が広がりにくい
- 上記2点の特徴ゆえ、最初のとっかかりの質問に向いている
と言われています。
対する「オープンクエスチョンは、2択で答えられない自由度が高い質問です。
「どこのラーメン屋が好きですか?」とか「週末はどこに行ったの?」といった感じです。
オープンクエスチョンの特徴は、
- 会話が広がりやすい
- 答えの自由度が高い分、話し手が口下手だったり、まだ打ち解けていない状態だと答えにくさを感じる場合がある
- 上記2点の特徴ゆえ、少し会話して打ち解けてから使うのがよい
などがあります。
クローズド/オープンの使い分けでそんなに変わるもの?
冒頭に書いたように、ハナサク会話堂の講座ではクローズド/オープンクエスチョンは一切扱っていません。
なぜなら、僕自身がその2つを使い分けるメリットをあまり感じないから。
クローズドクエスチョンの特徴の一つに、「イエスかノーの2択だと、相手が『はい』と一言答えて終わってしまう場合が多く、会話が広がりにくい」というのがありました。
でもそれって、オープンクエスチョンでも同じことが十分に起こりえます。
例えば…
私:あれ?そのスニーカー、おニュー?(まずはクローズドから入る)
相手:はい、そうなんです。
私:いいね!どこで買ったの?(オープン)
相手:横浜のマルイです。
私:へぇ~。マルイってちょっと高そうなイメージだけど、いくらくらいしたの?(オープン)
相手:一万円くらいですよ。
私:そうなんだ。
相手:…。
私:…。(会話が続かない!)
といった感じに。
逆に相手がおしゃべりだったら、クローズドクエスチョンだって勝手に話しを広げて話しはじめます。
私:あれ?そのスニーカー、おニュー?
相手:そうなんですよ!気づきました? これはこの前、横浜のマルイに友達と行ったんですけど、その時に…(以下略)。
実際、おしゃべり好きな方と会話すると、こんな感じで「1」訊いても「10」帰ってくることがしょっちゅうです(^_^;)
「クローズかオープンか」を使い分けるメリットが全くないとは思いません。
例えば「セールスで新規のお客さんから要望を引きだしたい!」とか「部下の仕事に対する本根を知りたい」なんて時は、「まずはクローズドクエスチョンから入って…」といったように順序立てて進める意味もあるのでしょう。
でも普通に雑談を楽しみたいだけだったら「そんな細かいこと気にせず、訊きたい質問を好きにすればいいんじゃない?」というのが僕の考えです。
(そもそもクローズド/オープンクエスチョンってコーチングのスキルなので、雑談とは趣旨がちょっと違う気がします。)
会話を盛り上げる質問ができるようになりたいのなら、「クローズかオープンか」よりももっと重視すべき基準があるのです!
長くなりそうなので続きは次回に(^^)/