聴き上手推奨の落とし穴
会話の理想の割合

こんにちは!
ふとデジタル時計を見たとき、自分の誕生日と同じ数字の並びだとハッピーな気分になれる、ハナサク会話堂 講師のさとです。
あなたは、人と会話する時の「話す」と「聴く」の理想の割合って、何対何くらいだと思いますか?
正解は…
話すが3割、聴くが7割。
これが理想の割合だと一般的に言われています。
そう、聴く割合のほうが多いのです。
それはなぜかといえば、人は基本的に「人の話しを聴く」よりも「自分のことを話しているとき」のほうが楽しく感じるものだから。
楽しいことをしているときのほうが時間が経つのって早く感じますよね?
つまり7割聴いてあげるくらいでも、相手にとっては半々くらいに感じられるというわけです。
だから会話術の本を読めば、必ずと言っていいほど「話すのが苦手なら聴き上手になればいい」などと書かれています。
きっと「自分も聴き上手を目指そう!」と意気込んでいる口下手さんもいることでしょう。
その意気込みは大変すばらしいことです。
…でも!
そんな聴き上手推奨のウラには、気をつけなくてはならない落とし穴があるのです…。
完全な聴き手にならない
聴き上手は好かれる、これはまぎれもない真実です。
でも中には、聴くことを意識するあまり自分の話しを全然しなくなってしまう人がいます。
いくら聴き上手が好かれるとは言っても、最初から最後までずーっと聴くことに専念する、それはそれで問題アリです!
冒頭でお話しした会話の理想の割合、覚えていますか?
話すが3割、聴くが7割でしたね。
…気がつきましたか?
これって逆に言えば、「3割程度は自分の話しをしましょう」ってことなんですよね!
口下手な人の中には、今の時点ですでに3割以下って人も多いと思います。
そういう人は今まで以上に話す努力をしなきゃダメってことです!
それはなぜかといえば、人は自分がよく知っている人が好きなものだから。
あなたが自分の話しを全くしなかったらどうでしょう?
相手にとってあなたは、いつまで経っても正体不明な人です。
そんな人に、本音や深い話しを打ち明けようと思うでしょうか?…思いませんよね?
どんなに聴き上手になれたとしても、相手が「この人になら本音を打ち明けても大丈夫そう」と感じてくれなければ、聴き上手の本領を発揮する機会はいつまでもやってこないのです。
聴き上手が好かれるからといって、話すことから完全に逃げてはいけません!
何度も言うように、会話力は総合力です!
人並みレベルになるまでは話す力も、聴く力も、バランスよく磨いていきましょうね。